「写真の価値」は人によって違う
プロカメラマンとして本格始動をする前に、
お客様獲得のため、撮影・編集技術向上のために
無料モニターモデル撮影を10組の親子・ご家族にお願いさせていただきました。
場所、天候、人、何一つとして同じものはありませんでした。
1つ1つの出会いが、本当に自分の中で勉強になるものになりました。
さて、今日は、そのモニターモデル撮影の中で感じたことを上げながら、
私の写真に対しての思いをお話しさせていただこうと思います。
①料金設定について
「いきなりカネの話かよ!」と思われた方もいらっしゃると思いますが、
実際、金額で迷われる方も多いのではないでしょうか。
私の金銭感覚も「ごく一般家庭の専業主婦」なので、皆様と同じような感覚だと思います。
写真スタジオや、有名なカメラマンさんに撮っていただくと、
「うわあ、高いなあ」「こんなに高いのに、これだけしかデータないの?」と
思ったことありませんか?(私はあります。なんなら、つい最近まで思っていました。)
だから、私も、先行で公開させていただいていた金額はかなり安価に設定していましたし、
それでお客様が喜んでくださるなら!と思っていました。
しかし、今回、全体に公開することにする前に、少しの値上げを決めることにしました。
理由は、「写真の価値」を知ってほしい、と思ったからです。
お客様の多くは、きっと「安く撮ってもらうに越したことはない」と
思っていらっしゃるかと思います。確かにそれはそうなんです。
でも、「今」この一瞬を撮ることは、次の一瞬にはできません。
ましてや、数秒後、数分後、数時間後、数日後、数年後・・・。
まだ、立つことのできない小さい赤ちゃんとの触れ合い、
一緒に手を繋いで、子供の歩幅に合わせてゆっくり歩く時間、
高い高いをした時の満面の笑み・・・
「一緒に時間を共有している」、その思い出は残るかもしれないけれど
誰かにその思い出を形に残してもらう、
カメラを通して、写真という形に残してもらう、
そして、それを振り返る時には、その時のことはもう過去になっています。
そして、「ああ、楽しかったな」「かわいい顔だな」「愛おしいな」
という思いが、より一層強くなると思うんです。
その思い出を、できるだけ、その場の空気感が伝わるようなお写真に残したい。
その「思い」を、心ばかりの「お金」で、「私(瀬戸しおり)」に託してください。
絶対に損はさせません。
②ママと子供の写真
カメラロールを見返すと、「子供だけ」「パパと子供」「親族と子供」の写真ばかり。
「私、写ってない」「パパが撮ると、見切れてる写真ばかり」
私の友人が言っていた言葉です。過去の私もそうでした。
絶対に自分では撮ることのできない写真、ありませんか?
授乳中、おむつ替え、2人で遊んでいる時、離乳食中、
おやつを一緒に作っている時、手を繋いでお散歩している時・・・
全部、「いつも」の光景です。「日常」です。
でも、それも写真に残すと、不思議なんです。
「あ、私って、こんな顔で授乳しているんだ」
「私って、子供と遊んでいる時、こんな優しい顔できてるんだ」
「子供って、こんなに愛おしい顔で、私のことを見てくれているんだ」
普段は感じることのできない、なんとも言えない、胸がギュッとなるような
温かい気持ちでいっぱいになるんです。
写真を撮らせてもらっていると、いつもマスクの中はずーっと笑顔です。
なぜかというと
「お母さんを見つめる子供の顔が、本当にかわいいから。」
「子供を見つめるお母さんの顔が、本当に美しいから。」
お世辞でもなんでもありません。事実です。
写真には、それがしっかりと残ります。私が残します。
それが、「写真を撮ることの価値」だと思います。
③「楽しかった」「良かった」以上の感動を
これは、私の腕にまだまだ余力があり(・・・と信じたい)
力不足なのも原因なのですが
写真を撮ってもらった後に、お客様からいただくお言葉が
「楽しかったです!」「撮ってもらって良かったです!」(もちろん嬉しいです!)
で、終わってしまうことです。
「無料で撮ってもらった」ことが第一にきてしまっているのか
思っていたほどのクオリティではなかったのか(そうだとしたら申し訳ありません)
その日に撮った写真を見て、何か「感動」や、それに近い感情を動かしたい!と
心から思っています。
「宝物にします!」
「緊張していましたが、しおりさんの雰囲気で、いつも通りリラックスして
写真を撮ってもらえました!」
と、写真に対する価値はもちろん、私(瀬戸)に撮ってもらうことの価値を
感じていただけると嬉しいな、と思っています。
「こんなの、もっと安く撮れるよ」
「携帯で撮ったのと、何が違うの?」
「家に人を呼ぶのはねえ・・・」
二度と同じことは言わせません!
私だからこそ、私にしか撮ることのできない写真を、私に撮ってもらいたいと
思ってもらえるように、精進して参ります。
2022.05.12 せとしおり
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